2010年4月21日

スカパーJSATとソニー、2010年サッカーW杯南アフリカ大会を3Dで放送

スカパーJSATソニーは、6月11日に開幕する2010 FIFAワールドカップ 南アフリカの日本対オランダ戦及び決勝戦の生中継を含む計25試合の放送を3D放送すると発表した。

この3D放送は、「スカパー!」で新たに放送を開始する3D専門チャンネル「スカチャン3D 169」での放送となり、3D放送専門チャンネルとしては、日本で唯一となる。
今回はソニーを冠スポンサーとして「Sony Presents 『2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ 3D』」として、チャンネル、パック・セット等の契約により無料で視聴できる。

この3D放送に使用される映像は、オフィシャルFIFAパートナーであるソニーがFIFAとの共同で3D映像化するもので、撮影・制作には、カメラや中継車などを始めとするソニー製3D対応放送業務用機器が使用される。
ソニーでは、6月からの3D対応の液晶テレビ<ブラビア>発売する予定。

共同会見

スカパーJSAT・執行役員専務 田中 晃 氏(左)と、ソニー・3D&BDプロジェクトマネジメント部 部門長 島津 彰 氏(右)

ちなみに発表会見が行われたのは、東京・文京区にある「日本サッカーミュージアム」。
サッカーミュージアム

地下一階の「日本サッカー殿堂」には、偉人たちのレリーフが。クラマー釜本もいる!
日本サッカー殿堂
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2010年4月20日

「鹿カレー」の試食会

前回の『総長カレー』に引き続き、KBS京都の前川さんから届けていただいた「森のグルメ~鹿カレー」を、みんなでいただきました。
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(kenta)
「Curry de Gibier」とサブネーミングされたこのレトルトのカレー、
ジビエの季節の名残の一皿となりましたね!
「日本を代表するフランス料理のシェフ」吉野建さんが、
本場パリのジビエ料理の技で監修をしたという逸品ですね。
野趣あふれる鹿肉がカレーソースでスパイシーに仕立てられていて、
また、一緒に煮込んだまいたけの食感もいいですね!

(㎡)
こっ、これは… これこそ大人、大人の辛さ。
なるほど…、総長カレーでの、あのラグジュアリーな感覚にすっかり高揚していた私の胸元に、躊躇なく踏み込んでくるこの動物的なポストモダンさ…。さ、さすが、鹿。

(M)
少し辛口でしたが、それが鹿肉とちょうど良く混ざり合い、これまた美味でした。
それはそうと、「鹿肉」初めて食べました。
個人的には癖もなく、非常にやわらかくとろける旨み。
まだ、食べていない方は是非一度お試しあれ。
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なお、この鹿カレーも
通販サイト「京都生活」(http://www.kyotodays.jp/index.htm)にて販売中です。
気になった方はご覧なってみてください。

2010年4月16日

座談会回顧録 「データ放送座談会」に思ふ ④

「技術的に可能」なことが、放送サービスとして有益であるとは限らない。
思えば初期のデータ放送は「技術的に可能」となったことを試す場となっていた。
視聴者に受け入れられれば良し、受け入れられなくとも
「いまはまだ、デジタル放送が普及していないから」
「電話線がつながっていないから」
と言い訳がたつ。

座談会を終えて感じたこと。それは「現実路線への転換」だった。技術的に可能となる高度なサービスを追い求めるのではなく、あくまで視聴者にとって有益な放送サービスを提供すること。それこそが、今回最も大きなテーマとしていた「データ放送の現在」だ。
無論、不況と広告収入減に伴うコスト削減が背景にはある。担当者がやりたいことを試す余裕がなくなってきたことも事実だ。それでも、新たなサービスがなくなったわけではない。むしろ、地に足をつけた新規データ放送が増えてきたのだと感じた。

「労多くして功少なし」はデータ放送の宿命かもしれない。スポーツ中継では事前に競技自体を学び、さまざまな関連情報を集め、それらに誤りがないかを確認し、狙い通り動くかどうかを検証する。それでも、視聴率アップに貢献するのは難しい。下手すれば、多くの視聴者に存在を気づかれぬままに終わる。
PUSH型の一斉同報配信を武器に情報を氾濫させ、高度経済成長以降の大量消費を支えてきたテレビ放送にとって、多少のPULLを伴いチマチマした情報を提供するデータ放送は決して相性のよいものではない。一時はインターネットにかわるもの、つまりはデジタル=デバイド解消の切り札として関係者の期待を集めたが、データ放送がテレビ放送の一環として行われる以上、両者はあくまで似て非なるものなのだ(非対応端末の有無に関わらず)。

それらを踏まえた上で、データ放送担当者たちは「新たなメディア」としての基軸を打ちたてようとしている。本質的には、テレビ放送を補完するためのツール。
その本質の範囲内でも何らかの発展を遂げることができるのではないか、と。

長く課題とされてきたテレビへの通信回線接続については「つなぐまで待とう」でも「つながせてみよう」でも(もちろん「殺してしまえ」でも)なく、「つながなくても楽しい」や「別の回線を使おう」という方向性が生まれてきたようだ。これはこれで悪くない。
飛躍的なステップに頼るのではなく、コツコツと積み重ねた結果の上にいつしか見えるのが「次のステージ」。その形は依然おぼろげではあるが、少なくともたどり着くことはできそうだな、と期待感の持てる座談会となった。(終)

高瀬徹朗(本誌特別記者)


高瀬氏による、「座談会回顧録」4回分すべて掲載させていただきました。
文中の座談会ですが、月刊「放送技術」5月号(4/28発売)にて
特集として掲載いたしますので、是非ご覧なっていただければ幸いです。

2010年4月15日

座談会回顧録 「データ放送座談会」に思ふ ③

先日、チリ地震による大津波警報が1日中「番組ジャック」(?)するということがあった。

放送サービスに近い位置で仕事するものとして、緊急災害速報がいかなる高視聴率番組よりも優先されるべき最重要事項であることは理解している。が、直接津波の脅威にさらされていなかった私個人としては、何を視ていても表示されていた日本地図を模した表示に辟易した。
「データ放送がきちんと浸透していれば、画面を強制占有する必要はなかったのに」。
いや、デジ・アナが混在している現状では難しいかもしれない。が、せめてデジタル放送受信者への配慮として、その情報が必要ない者は消すことが出来る、というサービスがあってもよかったのではなかろうか。それすらできなかったのはやはり、データ放送が浸透していないせいに違いあるまい。そう思うと余計に苛立ちを覚えた。

さて、座談会。このテーマ自体を話題にあげるチャンスはなかったが、別の話題から回答に近いものは得ることが出来た。

座談会の様子

まず、受信機タイプの多様化。基本、データ放送を提供する場合は「すべての端末で動作する」ことを検証した上で提供される。開始当初はともかく、現在のようにデジタルテレビのタイプそのものが増えてくると作業量も膨大だ。
万が一にも情報伝達ミスがあってはならない緊急災害報道において、
「その端末ではデータ放送が動きませんでした」
などということは言い訳にならない。
そもそも、状況が逐一かわる緊急災害の場合、事前に充分な検証時間をとれるとも限らない。そう考えると、視聴者側の操作枠外(つまりスーパー表示)に情報を置くしかなかった、ということになる。

もうひとつ。安価なデジタル放送対応受信機の中に「データ放送非対応機種」が生まれてしまったことだ。これは動作検証よりもはるかに由々しき問題で、いずれはデータ放送が「高級機種だけの特別サービス」と化してしまう危険性すら伴う。
情報を一方的に送りつける本線映像・音声と異なり、視聴者任意でいつでも好きなときに欲しい情報を取得できるのがデータ放送。また通信を伴うインターネットと異なり、いかにアクセスが集中しても輻輳しないし、テレビを媒介したサービスであるためPCインターネットほど利用者を選びはしない。
だから、緊急災害の情報ツールとしてデータ放送は有益である、はずだった。が、一部機種で未対応ということになれば、万人に情報を送ることが大前提の災害報道に用いることなどできるはずがない。

個人的な疑問点に回答を得ることはできたが、それでも苛立ちはとまらない。デジタル放送普及を急ぐあまり、デジタル放送本来の目的を失いつつあるのではなかろうか。(続く)

高瀬徹朗(本誌特別記者)

2010年4月13日

座談会回顧録 「データ放送座談会」に思ふ ②

座談会当日。集まったのはデータ放送を初期から支える各局歴戦の勇士たちだ。
初めてお目にかかる方もいらっしゃるが、基本的には長い付き合いの方が多い。リラックスしたムードで本番に臨むことができた。

座談会の様子

さて、気になった内容をいくつか紹介しよう。
まず、スポーツやオーバレイ表示の話題で出てきた「社内の理解」という話について。
放送番組制作には多くのスタッフが関わるが、内容を統括的に判断する制作責任者が存在する。基本的には、その人物がやれ映像はどうだ、音声はどうだ、スーパー表示はどうだとあれこれ指示を出すわけだが、基本的にデータ放送は範疇外、ということが多い。
データ放送にはデータ放送だけを担当するチームがあって、当日集まったメンバーもほとんどそのチームの一員だ。つまり、特定の番組についたスタッフではない。だから、何かをするためには「理解」が必要になる。理解を得られなければ、データ放送を付加することはできないのだ。

データ放送がどういうものかわからなかった初期はともかく、現在でもそうした状況は続いている(一部、改善も見られるものの)、という。放送局ですらそんな状態なのだから、一般の視聴者に「データ放送を活用せよ」と訴えるのは無理な話だ。
データ放送に特化したチームが作られたからこそ、当日集まったメンバーのような「プロフェッショナル」が誕生した。

一方、各局がコスト削減の目標を掲げた際に「この番組のデータ放送は削る」という取捨選択ではなく「データ放送全体を削る」というグロスの考えを生んでしまうのは、いまだ特別枠として扱われていることが要因であろう。
各放送局の体制に絡んだ話なので難しいが、データ放送の将来のためにはぜひ、どうにかしてほしい。というかNHKさん、お願いします。(続く)

高瀬徹朗(本誌特別記者)

2010年4月9日

座談会回顧録 「データ放送座談会」に思ふ ①

先日(3月11日)開催しました「データ放送担当者座談会」を受けて、
司会を務めていただきました高瀬氏から、回顧録をご寄稿いただきました。
全4回で、このブログにて紹介させていただきます。


データ放送にとって「次のステージ」はどこにあるのか―。

月刊「放送技術」編集部主催「データ放送座談会」の司会を引き受けてからふと、そんなことを考えてみた。しかし、その答えを導き出すのは容易ではない。

2000年12月のBSデジタル放送開始をデータ放送元年(それまでにもアナログデータ放送なるものがあったらしいが)とするならば、今年は10周年にあたる。デジタル受信機普及は、BS・地上とも約6600万台(1月末、JEITA調べ)にのぼり、データ放送を楽しむ環境は広く浸透した。
が、実際の利用実態はどうだろう。
NHK「紅白歌合戦」の一般審査投票だけをみれば、参加件数は年を追うごとにあがっている。それ以外でも日本テレビ「箱根駅伝」応援メッセージやTBS「オールスター感謝祭」など、着実な実績をあげる事例は少なくない。
それでも「データ放送は着実に浸透した」と言い切れない理由はどこにあるのか。

取材でお会いしたTOKYO MXの担当者はこんなことを言っていた。
「理想的には、データ放送を番組演出の一部として活用すること」。
上記した成功例はいずれも、この理想系にあてはまる。

しかし、その他多くの番組においてデータ放送は「添え物」であり、あくまで本線映像を補完、下手すれば「邪魔しない程度に」存在するのが通例だ。現状の存在意義が見出せていない以上、将来をつむぐことなどできはしない。
まずは、データ放送の今を知ること。ぼんやりながら、会の方向性は定まった。(続く)

高瀬徹朗(本誌特別記者)

2010年4月8日

NHKメディアテクノロジー 3D中継車完成披露会

3D中継車

3D中継車「HTS-1」

   国内初の3D中継車をNHKメディアテクノロジー(MT)が更新整備し(詳細は本誌4月号に掲載)完成披露会を行ったので、渋谷のMT本社へ行く。会場の駐車場には、昨今の3Dブームの影響の影響か、多くの見学者であふれ、かなりの盛況。あらためて3Dに関する注目度の高さを実感した。
   今回の完成披露会には、国内初の3D中継車「HTS-1」のほか、MTが開発したレンズシフトアダプター付きの二眼式3Dカメラやハーフミラー型カメラ、3D用ハイスピードカメラ、ロケスタイルの3D撮影機材、3D用モニターなど、多数の3D制作用機材が展示されており、その充実ぶりに驚かされた。民放キー局やCS関係者が多数見学に訪れたというのも納得。

モニター棚

モニター棚

レンズシフトアダプター付き3Dカメラ 2CAM

レンズシフトアダプター付き3Dカメラ 2CAM

レンズシフトアダプター付き3Dカメラ 3CAM

レンズシフトアダプター付き3Dカメラ 3CAM

3Dハイスピードカメラ

3Dハイスピードカメラ

クレーンカメラ

クレーンカメラ

ハーフミラー型カメラ

ハーフミラー型カメラ

ロケスタイルの3D撮影機材

ロケスタイルの3D撮影機材

(s)

2010年4月6日

月刊「放送技術」企画 データ放送担当者座談会 開催!

弊誌の企画で各局のデータ放送担当者にお集まりいただき座談会を開催しました。

開催日:3月11日(NHK青山荘)

●司会
高瀬 徹朗(本誌特別記者/放送アナリスト)

●ご出席者
下山 哲平(NHK)
中曽根 貴良(日本テレビ)
前田 寿之(テレビ朝日)
大吉 なぎさ(TBS)
清水 麻里(TBS)
半田 啓介(テレビ東京)
副島 史郎(フジテレビ)
阪本 隆太(フジテレビ)
杉山 直子(TOKYO MX)

会場の様子1

会場の様子2

会場の様子3

普段、見ているデータ放送番組が、どのようなコンセプトで制作されているか
などなど非常に勉強になりました。
今回の座談会、よく知った仲の方もいらっしゃったようで、
局の垣根を越えて、ほどよく柔和な雰囲気で進み、盛り上がりました。

会場の様子4

また司会を勤められた高瀬氏には、
企画の初期段階から加わっていただきお世話になりました。感謝です。
(後日、本ブログにて高瀬氏による座談会終えての感想コラムを掲載予定!)

この模様は、次号5月号掲載予定(4/28発売)。お楽しみに!
(M)