2012年1月24日

TBS「運命の人」を100倍楽しく視聴する方法は…

TBSの日曜ドラマ「運命の人」。骨太な内容と原作どおりの際どい社会性追求が相まってなかなか見ごたえのある作品だ。
その魅力をさらに引き立てているのは、ドラマ登場人物のモデルとなる人物が(おそらく)実在している、ということ。某平和賞を受賞した時の総理大臣をはじめ、後に金脈政治で豪腕を振るう当時の通産大臣、2代目が「あなたとは違うんです」と記者に言い放って顰蹙を買うことになる当時の外務大臣、カミソリの愛称で知られた当時の警察庁長官といった大物政治家たちの往年の様子に加え、私が忌み嫌ってやまない某球団の某独裁オーナーの若き日とおぼしき人物が当時から期待通り(?)の悪どさを発揮してくれる様子はストーリーと離れてみてもおもしろい。
ところが、すべての視聴者が私と同じように楽しめているかというとそうでもない。第一話から視聴したという知人女性は、「え、あの記者にお金渡していた政治家って××がモデルなの?そんなの地理選択(学生時代の社会選択科目)のワタシにはわからないよ」と、このままでは番組が充分に楽しめないと憤るのだ。
仮に日本史や政治経済を選択していたとしても授業に採用されるはずのない内容ではあるが、この「番組を充分に楽しめない」という意見は無視できまい。彼女のアイディアは「これは誰々がモデルです、って注釈つけて欲しい」というものだったが、さすがにデータ放送でも実現不可能だろう。というか、このブログの中ですら実名を挙げることを避けているくらいで、まして制作側が公式に登場人物のモデルを説明するなどありえない話だ。
そんなときに思い出すのが、昨年末に某ニュースサイトの企画で行った電通総研・奥律哉氏へのインタビュー。内容は「ソーシャルメディアの隆盛が視聴者をテレビ前に引き戻している」というような主旨で、現状のネットサービスは図らずも放送ビジネスをアシストしているという意見だったが、ここでもその法則が当てはまるのではないか、ということ。
番組を視聴しながら、ソーシャルメディア上で「この人は誰がモデル」といった会話が交わされるのであればさほど問題はあるまい。さすがにTBS自体が「Twitterか2ちゃんねるで登場人物のモデルを確認しよう」と公式推奨するわけにはいかないだろうが、その辺は上手に、流行のステルスマーケティングでも活用して噂を広めてみてはいかがだろうか。

高瀬徹朗(本誌特別記者)

ヤマハ パワードスピーカーとパワードサブウーファーの新製品を発売

 

  ヤマハ㈱は、プロフェッショナルオーディオ機器の新製品として、ヤマハ パワードスピーカー『DXR シリーズ』、パワードサブウーファー『DXS シリーズ』を2 月から発売する。
  今回発売する『DXR シリーズ』および『DXS シリーズ』は、「DSR シリーズ」で実現した高音質と高い音圧レベルを軽量・コンパクトサイズで実現し、より幅広い用途に対応したモデル。高性能DSP、高効率パワーアンプとカスタム設計のスピーカーユニットを採用し、業務用として要求される高い信頼性、ミュージシャンやDJ にも使いやすい可搬性、堅牢性に加え、設置性に優れたデザイン、フレキシブルな接続が可能となるミキシング・リンク機能も備えている。
 なお、フルレンジの『DXR シリーズ』にはスピーカーの大きさが異なる4 モデルを用意しており、さらにパワードサブウーファー『DXS シリーズ』2 モデルも発売する。

2ウェイ パワードスピーカー 『DXR15』(左) パワードサブウーファー 『DXR15』(右)

<主な特長>
 1.最新鋭のDSP テクノロジーによる分解能に優れた高音質と高度な保護機能
 2.高効率・ハイパワーClass-D アンプとカスタム設計のスピーカーユニット
 3.フレキシブルな接続が可能となるミキシング・リンク機能
 4.幅広い用途に対応し設置性に優れたデザイン

価格 ヤマハ パワードスピーカー
    DXR8   71,400 円
    DXR10  81,900 円
    DXR12  92,400 円
    DXR15 102,900 円
   ヤマハ パワードサブウーファー
    DXS12   92,400 円
    DXS15  102,900 円

◎問い合わせ先
 ヤマハ株式会社 プロオーディオインフォメーションセンター
 TEL 03-5791-7678
 オンラインサポート http://jp.yamaha.com/support/

 

 

 

2012年1月18日

ソニー CineAltaカメラF65を販売開始

 
左からアレック・シャピロ(米ソニーエレクトロニクスSVP)氏、フィル・モリニュー(米ソニーエレクトロニクス 社長兼COO)オットー・ネメンツ氏、ハワード・ストリンガー氏

  ソニーは、新開発の超高解像大判8KCMOSイメージセンサーを搭載し、4K映像を撮影できるCineAltaカメラ「F65」の全世界での販売を開始した。
  製造第一号機は米国ハリウッドの大手映像制作機材レンタルハウスである、Otto Nemenz International社へ導入されることが決まり、ソニー・オープン・イン・ハワイ開催期間中の2012年1月13日にソニー㈱会長 兼 社長CEO ハワード・ストリンガーよりOtto Nemenz(オットー・ネメンツ)氏への製品引き渡し式典が開催された。
  「F65」は2011年9月に製品発表をして以来、映画業界からの反響が高く、発売前に約400台の大規模受注を受けている。また、既に多くの撮影監督、映像プロダクション関係者などが機材の評価を行っており、少なくとも二つのハリウッドメジャー映画スタジオがF65を映画製作に採用する予定で、カメラが到着しだい新作のプロジェクトが開始されるという。

<両氏のコメント>

◎ソニー株式会社会長 兼 社長CEO:ハワード・ストリンガー氏
  『F65の出荷は映像制作者にとって重要な技術の進化を象徴しており、この新たなツールで映画制作者が作品を創られることに心が弾んでいます。F65の技術はソニーがグローバルに展開する4Kの礎となるもので、ソニー以外では実現出来ない、トータルな4K体験を証左するものです』

◎Otto Nemenz International:オットー・ネメンツ氏
  『F65の発売は映像制作業界にとって大変エキサイティングなことです。4Kはこれで現実のものとなり、エンタテインメントを支える技術において次の大きな飛躍を象徴しています。F65は革命的なカメラであり、デジタル映像制作ワークフローにおける新たな基準を定めるものです』

CineAltaカメラ「F65」

 

ソニーPCL CineAltaカメラF65導入 

 

CineAltaカメラ「F65RS」

CineAltaカメラ「F65RS」

 ソニーPCLは、4K映像制作サービスを強化するため、ソニー製CineAltaカメラ「F65RS」、およびSRMASTERポータブルレコーダー「SR-R4」を2式導入し、サービスを開始した。
  ソニーPCLはこれまで、あらゆる映像フォーマットに対する安定した制作・技術力により、SD/HD/3Dはもちろん、4K映像制作にも力を入れ、イベント・展示映像のほか、2009年1月よりサービスを開始した4Kデジタル映像ライブラリーなどで、そのノウハウを確実なものとしてきた。
 今回、4K映像制作体制をより強固なものとするために導入した「F65RS」は8KCMOSイメージセンサー搭載の高画質カメラであり、「F65RS」「SR-R4」による撮影・収録では、広いラチチュードによる高輝度収録と広色域収録による高い色再現が実現する。CM・映画・展示映像など、幅広いジャンルに適しており、これまでにソニーPCLが培ってきた技術力と併せ、より高精細な4K映像を届けることが可能となった。
 また同社は、208 iQ Pablo 3D/4K対応編集室、4K対応SXRDプロジェクターを導入した試写室「CineLaPista」などの充実した環境を整えており、「F65RS」「SR-R4」の導入で柔軟性の高まった4K映像制作環境により、顧客のコンテンツ制作を撮影から上映まで強力にサポートする。

SRMASTERポータブルレコーダー「SR-R4」

 ◎「4K映像撮影・編集」に関する問合せ先
   ソニーPCL株式会社 デジタルプロダクション事業部 
   ビジュアルソリューション部 営業課
   TEL 03-3492-9686

2011年12月27日

××のない1日

失ってみて初めて、その重みを知る―といっても、家族や恋人といった深刻な話ではない。
取材日程の立て込んでいたある日、名刺入れに入っているはずの「あるモノ」がないことに気が付いた。首都圏交通機関利用に欠かせないICカード型乗車券・PASMOである。
一度改札を通り過ぎて券売機に寄る必要がある、などという予想された程度の困難さを数倍上回る困難が待ち構えていようとはこのとき、夢にも思わなかった。
まず、その券売機である。どこを探しても、小銭を入れる口がない。そう、チャージ利用を前提とした一部券売機はもはや、小銭入れ口など存在しないのだ。PASMOを家に置き忘れた人は、券売機に並ぶ前に「小銭を入れられるかどうか」を確認せねばならない。
次に改札。今度は乗車券を通す穴がない。駅員からキップ切りの仕事を奪った自動改札機は、いつの間にかキップ自体を受け入れない仕組みに変わってしまっていた。そう、PASMOを忘れた人が改札を通るときは、その自動改札がPASMO専用でないことを確認せねばならない。なお、高速道路のETCレーンのように目印がないので注意が必要だ。
PASMOを忘れた人が駅構内の自動販売機や売店を利用する際は、あらかじめ財布を用意しよう。電車が来るギリギリのタイミングにワンタッチで購入、なんてことはできないのだから。そういう場合は電車を一本遅らせるか、購入自体を諦めるのが安全だ。
乗り換え時にも注意が必要。おそらく数年ぶりに、券売機のパネルで金額を確認する必要がある。「東京メトロと都営をまたぐとこんなに高いのかあ」なんて再発見につながることもあるだろう。
首都圏の交通機関はもはや、PASMOのない人など眼中にないということがよくわかった。とりわけ、小銭の使えない券売機とキップの通せない自動改札の存在は、こんなことでもなければ知ることはなかっただろう。
PASMOのない1日を終えて帰宅した後、スマートフォン購入以来遠ざかっていたモバイルSUICAのアプリダウンロードを実行した(というか、スマフォ購入時点ではこのアプリがサービス前だった)。ということで次にPASMOのない1日が訪れるときは、同時に携帯電話もない1日ということになる。
それがどんな1日になるのか・・・想像もしたくない。

高瀬徹朗(本誌特別記者)

2011年12月26日

新製品ピックアップ 1月号掲載分

月刊「放送技術」1月号(12/28発売)掲載の新製品情報をいくつか抜粋してご紹介します。

ソニーの放送用HDスタジオカメラ

 ソニーは、新開発のCCDやDSP等の搭載によりさらなる高画質化を実現し、高ビットレート伝送を実現する3G光ファイバー伝送を標準搭載したHDスタジオカメラ「HDC-2500」を発売する。

 本製品は、新開発の2/3型220万画素広帯域プログレッシブCCDや信号処理DSP LSIを搭載し、従来機に比べS/N比の向上・高解像度化・スミアレベル低減など、さらなる高画質化を実現している。同時に、16ビットA/Dコンバーターを採用することで、高精細な映像表現が可能となり、黒の再現性も向上している。
 また、3G光ファイバー伝送システムに標準対応し、1080/59.94p等の1080/59.94iの2倍のデータ量の伝送が可能である。さらに標準で1080/119.88iの撮像に対応しており、カメラコントロールユニット「HDCU-2000」/「HDCU-2500」(別売)からスローモーション用の1080/59.94iの2倍速信号と、1080/59.94iの標準速信号を同時に出力することが可能。また、放送業務用カメラとして初めてアウトサイドカバーにカーボン・ファイバーを採用するなど、屋外中継などのタフな撮影環境にも耐える軽量・強靭かつスタイリッシュな筐体設計を施している。
 価格 8,400,000円
ソニービジネスソリューション株式会社
 TEL 0120-788-333

ハンファ・ジャパンの7インチ液晶カラーモニター

 ハンファ・ジャパンはHD-SDI/HDMIなど多彩な入力に対応し、異なる3タイプのバッテリー駆動に対応した7インチ液晶カラーモニター「HM-TL7BSD/HM-TL7BSV/HM-TL7BSA」の3ラインナップを発売した。

 本製品は1024×600ピクセル(WSVGA)の7インチ高輝度パネルを採用した液晶モニタで、HD-SDI、HDMI、YPbPr(BNC)、Video(BNC)と多彩な入力形式に対応する。太陽光などの写り込みを防ぐ大型サンシェード、ACアダプタ、XLR電源による2系統の電源入力に加え、3タイプのバッテリー駆動に対応した3製品をラインナップしている。また、本体前面の4ボタンと4つのノブダイヤルに各種機能を割り当てることができるファンクション機能も搭載。している。3製品は対応バッテリータイプが異なる以外、基本仕様は同一となる。
 価格 119,000円(税込)
ハンファ・ジャパン株式会社
TEL 03-5441-5900

ティアックの24bit/96kHz対応リニアPCMレコーダー

 ティアックは、24bit/96kHz 対応リニアPCMレコーダー「DR-100MKII」を発売した。

 本製品は、ハンディレコーダーラインナップのハイエンドモデルとなる、24bit/96kHz対応リニアPCMレコーダー。現場からのフィードバックを盛り込んだことにより、「ハイエンドハンディレコーダー」と呼ぶに相応しい録音機が完成した。
 主な特長 ●20dBのヘッドルームを持つ+4dBuラインレベル/ファントム対応ロック付XLRインプット。●左右独立調節が可能な大型ロータリーインプットボリューム。●堅牢なアルミニウム筐体。●再生機器から劣化の無い接続を可能にするデジタル入力端子。●シンプルかつ確実な操作を実現するメカニカルスイッチ。●ヘッドホン端子とは独立したライン出力端子により高音質出力。●ワイヤレス/ワイヤードリモコン RC-10付属。●ディスクリートパーツの採用により高音質化。●AD/DA Audio4pro™搭載。●44.1k/48k/96kHz、16/24ビットのリニアPCM録音が可能。●32k~320kbpsのMP3形式での録音が可能。●録音メディアに汎用性の高いSD/SDHCメモリーカードを採用。●内蔵マイクは単一指向性コンデンサーマイクと無指向性コンデンサーマイクを2つずつ。●2種類のバッテリーを併用できるデュアルバッテリー機構。
 価格 オープン
ティアック株式会社
 TEL 042-356-9137

ゼンハイザーのイヤホン

ゼンハイザージャパンはイヤーモニタータイプのイヤホン「IE 80」と「IE 60」を発表した。

「IE 80」は、ゼンハイザーがこだわるダイナミック型イヤホンのフラッグシップモデル。
削り出しのアルミのハウジングや、ハウジングトップにもアルミプレートを採用し優れた音の表現力と臨場感を再生する。
また、音質調整機能を搭載しているため、好みや音楽的趣向に合わせて、低音の量感をコントロールすることが可能。

IE 80の仕様
●型式:ダイナミック、カナル型
●周波数特性  :10~20,000Hz
●インピーダンス:16Ω
●音圧レベル  :125dB
●質量     :約16g
●接続ケーブル :ケーブル長1.2m(Y型・着脱可能) 3.5mmステレオミニプラグ(L型)
●付属品    :イヤーアダプターセット(標準S/M/L、ラメラS/M/L、ウレタンS/L、モールドS/L)、キャリングケース、イヤーフック、ケーブルクリップ、クリーニングツール

「IE 60」は「IE 80」に次ぐイヤーモニター型のトップエンドモデル。
こだわりのダイナミックドライバーには強力なネオジウム磁石を採用。耳掛け式で豊富な付属品も同梱している。

IE 60の仕様
●型式    :ダイナミック、カナル型
●周波数特性 :10~18,000Hz
●インピーダンス:16Ω
●音圧レベル  :115dB
●質量     :約14g
●接続ケーブル :ケーブル長1.2m(Y型・着脱可能)、3.5mmステレオミニプラグ(L型)
●付属品     :イヤーアダプターセット(標準 S/M/L、ラメラ S/M/L)、キャリングケース、イヤーフック 、クリーニングツール

価格 オープン
ゼンハイザージャパン株式会社
TEL 03-6406-8911
(ゼンハイザーのみwebのみ掲載)

2011年12月16日

グラスバレー マルチチャンネル対応の総合型送出システム「K2 Edge」を発表

グラスバレーはマルチチャンネル対応の総合型送出システム「K2 Edge」を発表した。
本製品は、OSにリナックスを採用し、ソフトウェアベースでマルチプラットフォームに対応した送出システム。従来、個別コンポーネントに分かれていたサーバー、グラフィック、マスターコントロール、オートメーションシステムなどの各ツールを統合し、ITベースのプラットフォームをソフトウエアで制御する。用途に応じてシステムを構築でき、24時間365日送出を続けられる可用性の高いマルチチャンネル対応の統合型送出ソリューションを提供する。

ラインナップは以下の3 種類。

「K2 Edge Express」
 最小限のグラフィック機能を備えたエントリーレベルのチャンネル用
「K2 Edge Pro」
 ピクチャー・イン・ピクチャーなど、より複雑なグラフィック機能を搭載したスタンダードモデル
「K2 Edge Elite」
 最大 4 チャンネルの HD ソースのスイッチングと、マルチチャンネルの 2D/3D グラフィック、クレジット挿入などの DVE に完全対応した最上位モデル

主な特長
•コンテンツ送出と洗練されたチャンネルブランディングを統合
•入力ソースのスイッチング
•チャンネルコントロール、コンテンツ作成、入出力システムを統合
•最大 8 系統の入出力切り替え可能な SDI コネクター
•HD/SD 両対応
•マルチチャンネルのオーディオをサポート
•クリップ / ライブ入力、テキスト、アニメーション、ボイスオーバー、ティッカー、クロール、ロゴ、2D/3D エフェクト、DVE、WSS/AFD/VI、文字放送、字幕などの機能を統合
•簡単に操作でき、自在にチャンネルのデザインやプログラムを作成できるソフトウェア Channel Composer™
•映像のバイパス機能
•24 時間 365 日送出を続けられる高い信頼性
•HDD と電源ユニットをリダンダント化

なお、発売日は2012年2月の予定。

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2011年12月8日

立教大学 4K3D(超高精細&立体視)による次世代映像メディアの創造および「映像生態学の展開」

立教大学は現代心理学部 映像身体学科、及び心理芸術人文学研究所が取り組む映像に関する先端研究についてプレスフォーラムを開催した。

プレスフォーラムでは、デジタルシネマ用4Kプロジェクターを標準装備している同大学映像専用シアター教室内にて、研究内容の概要と今後の展開・取り組みについて説明がおこなわれた。

同大学が研究を進めている「映像生態学」とは、超高精細映像や3D映像、インターネットを通じた映像の通信、大画面・3Dテレビの普及、各種モバイル機器の進化などによって、映像の種類も多種多様となってきている現在、このような映像環境が、人間の心理や社会関係にどのような影響を与えるのか、どのような体験をもたらし、どのような映像・身体表現を生み出し、身体のイメージがどのように変化するのか、映像の送り手、受け手、体験者、表現者としての人間と、それを取り巻く映像環境を、人文科学的に捉えていくというものである。

同研究の目的として、人間とそれを取り巻く新しい映像環境が持つ様々な有形無形のインパクト、および潜在的リスクを学術的・実践的観点から証明し、問題解決を図るとともに、新しい映像技術・技法・表現の方向性を明らかにしていくというものである。
この研究基盤の上に、映像環境と人間の関わりについての様々な研究が促進され、映像技術・技法・表現・芸術、社会的応用の発展を牽引し、その結果、高い質の疑似体験を生み出す装置、コンテンツ、超高精細映像や3D映像を含む次世代映像情報メディアが創出され、直接体験させられない事象(事故・災害など)への予防的な取り組みも喚起することができる。工学的な技術革新や商業ベースのシステム開発に対しては、人間工学の観点からガイドライン作成や示唆を提出することも期待される。
そして「映像生態学」的アプローチの派生として、これまで別個に考えられてきた博物館・美術館・映画館・劇場・コンサートホールなどの施設を従来と大きく異なる方法融合させることも期待されている。

心理芸術人文学研究所は新規プロジェクト「新しい映像環境をめぐる映像生態学研究の基盤形成」によって、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業にも選定されており、更なる研究の推進と成果が期待される。

この他、『モーションキャプチャー技術を用いた人物の身体動作に関する解析と画像生成の研究』、『3D映像でスポーツ競技を撮る際の技術的課題』、『4K液晶パネル2面を用いたハーフミラー方式3Dモニターによる”4K3D”画像の新たな可能性について(InterBEE2011出展)』、学生らによる身体学科授業のワークショップ等も行われた。

技術革新が続く放送通信業界において、それを取り巻く環境を人文科学的な視点から俯瞰し、人間を中心に据えて実用的な側面からも有用性を推進していく同大学の試みは非常に興味深いものがあり、今後の放送・映像・通信等の技術的発展に寄与することは間違いないであろう。

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第18回 日本プロ音楽録音賞 受賞式

この一年の優れた録音エンジニアを表彰する「第18回 日本プロ音楽録音賞 受賞式」が、東京・お茶の水の東京ガーデンパレスにて行われた。

部門A~Dの優秀賞10作品と、ベストパフォーマー賞、アビッド賞、SSL賞のそれぞれ各1作品の表彰が行われ、それらの中から部門ごとに最優秀作品とそのエンジニアを発表し、表彰が行われた。

なお、今年度の部門D「放送メディア」の最優秀作品賞は以下の通り。

<部門D「放送メディア」の最優秀作品賞>
・作品 「ABCフレッシュコンサート」より「プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 ハ長調op.26 第2楽章」
 指揮:現田 茂夫 ヴァイオリン:松本 紘佳 ピアノ:栗田 奈々子 大阪センチュリー交響楽団
 朝日放送株式会社 HDTV 5.1ch 2011年3月19日放送
 
メイン・エンジニア:波田 純一    朝日放送
セカンド・エンジニア:山中 康男   朝日放送
セカンド・エンジニア:前田 雄大   ザ・シンフォニーホール バランスエンジニア
アシスタント・エンジニア:滝川 毅  (株)アイネックス

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2011年12月2日

3D映像チェッカー「DepthChecker」を発表

(株)レッツコーポレーションと(株)クオリティ エクスペリエンス デザインは、多様な環境で「安全」「快適」を評価する3D映像チェッカー「DepthChecker」を12月7日より発売する。

DepthChecker(本体(右)とコントロールユニット)

「DepthChecker」は、これまで経験的に評価されることの多かった3Dコンテンツの両眼視差を、視聴環境に応じて定量的に評価し、撮影条件などを適切に補正するための評価用セットトップボックス。
 3D対応カメラや再生装置から入力された左右の映像信号に、高速ステレオマッチングを用いた画像解析を行ない、その結果を視差分布(左右の映像の水平方向のずれ)の度合いとして、リアルタイム表示することが可能。視差の許容範囲を任意に設定することができ、逸脱範囲を直観的に把握できるよう視覚化できる。

評価結果を直観的に把握できるよう視覚化されたUI

 また、コントロールパネルのつまみを回すだけで、モバイル端末から映画館まで、環境に応じた視差分布の確認ができる。また、角度単位だけでなく、パーセント単位での表示やヒストグラム表示なども行なえる。
 使用用途としては、撮影現場での視差確認やカメラの最適化、ポスプロでの編集や合成段階での視差調整、またステレオグラファのトレーニング等でも利用できる。 
 なお、製品化にあたっては、早稲田大学 基幹理工学部 表現工学科の河合隆史 教授による3Dコンテンツ評価技術を移転し、上記2社が共同で開発した。

<主な特長>
●ユーザーインターフェースがコントローラー1台で分かりやすい
●3Dの安全性と快適性を色の色調で可視化
●水平/水特のチェックが可能
●HD-SDI フルHDに対応
●3Dモニターに接続して、プレビュー画面での3Dチェックも可能
●リアルタイムでの3Dの安全性、快適性を評価

価格 498,000円(税込)
発売 12月7日
開発・販売
 (株)レッツコーポレーション (TEL 052-201-6230)
 (株)クオリティ エクスペリエンス デザイン (TEL 03-6380-3092)

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